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2015年2月10日火曜日

ほんとにほんもの——わさび漬けとお酒

酒は基本的にネットで買います。
10数軒のお気に入りの酒店がある。

伊豆下田の「つちたつ酒店」も日本酒をよく買っていたネット酒店なのですが、
何年か前に楽天から姿を消しました。
どうしたのかなーーとちょっと心配していましたが。
楽天をやめただけだったみたいです。先日サイトに出くわしました。

何年かぶりに注文。

いつぞやこの店に何本か注文したときに、粗品みたいな感じで小さなわさび漬けが入っていました。

わさび好きです。
ローティーンの頃、よく週末に父親が福岡の背振山に連れて行ってくれた。
父は小さな川沿いに上るコースが好きで、なぜかというと、
野性のわさびが群生してるんですね。
ゴツゴツとねじ曲がって巨大なわさびでした。
登山コースのひとつだったのですが、わさびだと気づく人が少ないらしくいたるところにありました。
毎回ビニール袋に山ほど取って帰り、新鮮な野性のわさびをすりおろして刺身を食べた。
葉はおひたしにする。とてもおいしかった。ヒーヒー涙を流しながら食べてました。

40年以上前の話です。
今はもちろんなくなっていると思います。

大人になってわさび園で栽培されたわさびをはじめて食べて、
その小ささと味の薄さに驚きました。

それでもわさびとわさび漬けは好きです。

「つちたつ酒店」が送ってくれたわさび漬けはおいしかった。

どころか。
今までわたしが食べたいちばんおいしいわさび漬けでした。
静岡の「田丸屋金印」だとか安曇野の「高橋わさび店」だとかのわたし好みのわさび漬けと同じ系統の味です。

以来、この酒店で日本酒を買うときにはいっしょに買ってました。

今回もひさしぶりに日本酒といっしょに3個送ってもらった。
マルトクわさび園の「ほんもの」という奴です。小さなパックで330円。
住所からすると「つちたつ酒店」の近所の店だと思います。


写真でわかるでしょうか?
新鮮なわさびがぎーーーーっしり入ってる。
鼻につんと来る。
ほんとに「ほんもの」です!


いっしょに届いた「美田大辛口山廃純米」のつまみにしています。

「美田(びでん)」は福岡県の酒造「三井の寿(みいのことぶき)」の酒です。
山廃やこの酒造については「日本酒のお話」で触れたので繰り返しません。
「三井の寿」はいろんな銘柄を出していますが、
それぞれに味がはっきりちがっていてどれもおいしい。

「大辛口山廃純米」ははじめて飲む銘柄ですが、
いやーー、これもすばらしい酒です。

名前のとおり大辛口。
最近では「大辛口」だとか「超辛口」だとかはめずらしくありません。

でも「美田」は辛口なだけではなくボディーがしっかりしている。
そしてバランスがいい。



酔いがまわったので、ハードリカーにうつりました。
オランダの「ズイダム」というジン。
ご覧のとおりの飴色です。
ズイダムと山羊のチーズ
シングルモルト・ウィスキーやラムはよく飲むのですが、ジンはちゃんと飲んだことがない。カクテルの材料くらいの認識しかなかった。

ズイダムを飲んで、ジンってそれ自体でこんなにおいしいものなのか、と思いました。

ひと月ほど前に買った山羊のチーズが熟成されてきていい具合なので、
ひっぱりだしていつものようにゆずのマーマレードを載せる。
これは鉄板と言えるくらいのコンビネーションです。

この山羊のチーズに丸徳わさび園の「ほんもの」を載せてみました。
けっこういけます。
山羊のチーズが塩気の少ないタイプなので、醤油をひと垂らしするとさらにおいしい。


これ以上飲むとあぶない。
おやすみなさい。



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