今日は最近お気に入りのイタリアン「ザ・パッション」に行こうと思っていたのだけれど行列ができている。
しょうがないのでほど近いところにあるイタリアン「キャンティ・セテ」に。
はじめて入る店です。
外から中の様子が見えない作りです。大きな木の引き戸を開けて中に入るとギュウギュウ詰めと言っていいくらい席が埋まってた。
でかい引き戸です |
店員が「地下の席だったらご案内できるのですが・・・」と言う。
その言い方が「恐縮ですが」みたいな遠慮がちの感じだったので、
地下は牢獄みたいな感じなんだろうかと心配になり、
「座って食べられればかまいません」ととんちんかんな答えをした。
で、鉄の螺旋階段を下った地下は。
なかなか良い雰囲気。
高い天井。
古びて薄暗い感じがヨーロッパ。
日本の料理店は概して明るすぎる。わたしはそれが好きでない。
上はせせこましい感じがしました。次に来るときもゆったりした地下がいい。
はじめてなのでパスタと肉の両方が入ったランチセットを頼みました。
パスタが白身魚のトマトソースだったのでハウスワインの白を頼んで飲みながら待つ。
サラダと前菜三種盛りが来た。
「サンドイッチとサラダドレッシングのお話」でも書きましたが、
日本のサラダドレッシングはたいてい酸っぱすぎるので、
わたしは「ドレッシングの酢を少なめに。ドレッシングをもう作ってしまっているのなら量を少なめに」と頼みます。
しかし今日は疲れててそれを言うのを忘れた。
サラダを見て「ああ、酸っぱいサラダを食べるのか」と悲観的になりました。
ところがサラダおいしかった!
濃厚なドレッシングです。
バーニャカウダを柔らかくのばした感じでしょうか。
サラダと前菜。まん中の白い前菜はリゾット団子みたいで 今ひとつ意図不明。他はおいしかった。 |
たぶんアンチョビが入っていると思うのですがごく控えめ。
アンチョビ入れすぎて生臭いドレッシングを出すイタリアンがときどきあるんだけど、
ここのはおいしい。
「うちは濃いドレッシングに腹をくくってます。いかがですか」
みたいな覚悟を感じるドレッシング。
前菜三種も悪くない。
白身魚のトマトソースパスタ。
ハラペーニョをきかせたピリ辛濃厚なソースです。
これも躊躇がなくて気に入りました。
ただしオリーブオイルは絶対に足りないと思う。
追加のオリーブオイルを頼んでたっぷりかけまわしました。
おいしい。
赤ワインを追加しました。
パスタと鶏もも肉のワンプレート |
値段から考えて上質の肉を求めるのは無理。
固めでたいした鶏肉ではありません。
でも。
ソースがんばってる。
デミグラにたぶん果実を加えてます。
豊かな香りがふわりと口に広がる。
小さなドルチェもおいしい。
ワインを2杯飲んで二千円弱。悪くない店です。満足。
二千円ちょっと超えてもいいからハウスワインがもう少しりっぱだと言うことなしなんだけど。
夜は築地場外市場の「虎杖(いたどり) 表(おもて)店」で卒業生たちとおくればせの新年会。
手前が近大マグロ |
白子の天ぷら |
話題の近大マグロが売りらしい。近大マグロはくせがなくておいしいのだけれどわたしの好みではない。もっと新鮮な血の香りが欲しい。
しかしほかの皿は大満足。
白子の天ぷら、まこも茸のてんぷら、マグロの中落ち、お任せにぎり寿司。
ふぐの握り。コリコリッ! |
「日高見超辛口純米」 |
薄切りとはまた別の味わいです。ふぐの皮もつけてくれた。
最初はテーブルワインの白。たぶんスペイン産。辛口で魚に合う。
そして予想外に日本酒のセレクションがいい。
青冴えのする辛口純米「日高見」、次にしっかりボディーの「梵」を頼みました。
あとは酔っぱらって何を飲んだか覚えてない。
湯葉とまぐろの筋(すじ) |
マグロの中落ち |
キスの天ぷら。大ぶりでふわふわ。 |
「研究の基礎」という一年生の授業でわたしのところで英語を読んだ学生たちです。
古代ギリシアについてけっこう難しい英語の論文を読んで研究発表をするグループ授業だったのですが、それ以来ずっとおつきあいが続いています。
みんなそれぞれ考え深く、今では教員と学生ではなく対等です。
なんでも話す。
そして飲む。
白子のポン酢 |
楽しいひとときでした。
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