NHKの「妄想日本料理」という番組がけっこうおもしろい。
外国人に日本料理をいいかげんに説明する。
たとえばカツ丼を
「米の上に肉をのせる。逮捕した犯人の心を和らげるために、尋問する警察官が食べさせる」
とか。
その説明をもとに、外国人の料理人がカツ丼を作る、というものです。
とても日本料理とは言えない勘違い料理なのですが、どれもおいしそうなんです。
この料理は、中国人が作った「妄想カツ丼」をヒントにしました。
添えるマッシュポテトは「妄想日本料理」そのまんま。
しかし「妄想カツ丼」の方は想像力を駆使してかなりアレンジしました。
できたものは予想を超えておいしかった。会心の作です。
名づけて「中国風ビーフストロガノフ丼」。
その上に、中華風ビーフ・ストロガノフを乗っける。
青臭い春菊ご飯と濃厚なビーフ・ストロガノフのコンビネーションは最高!
中国風ビーフストロガノフ丼、マッシュポテト添えの作り方
【材料(3人前)】
《マッシュポテト》
ジャガイモ 2〜3個
生クリーム 50cc(実は計ってなくて適当です。好みの量で)
香菜(シャンツァイ) 適量(香りが独特なので好みで加減して下さい。わたしはかなり入れます)
塩
《春菊ご飯》
米 1合半
春菊 1袋
白ごま 適量
《中国風ビーフ・ストロガノフ》
すき焼き用牛肉赤身 200g
マッシュルーム 1パック
タマネギ 1/2個
香菜(シャンツァイ) 少量
ニンニク、ショウガ 各1片
黒胡椒 適量
豆鼓(トウチ) 大さじ1.5
紹興酒 大さじ2
オイスターソース 大さじ1.5
醤油 適量
塩
ガラスープ 180cc
水溶き片栗粉 適量
ネギ油(なければゴマ油)適量
※ネギ油は、サラダオイルに実山椒とショウガのぶつ切りと白ネギの青い部分を入れて中温で香りをつけて漉したもの。
炒め物の仕上げに使うとひと味違います。
【1 マッシュポテトを作る】
(1) ジャガイモをゆでる(同時に炊飯器のスイッチを入れてご飯を炊き始めるといいかと思います)。
丸ごとゆでると時間がかかるのでわたしは半分に切ってゆでます。
箸でついてみてゆで具合を確かめ、ざるに空けて皮をむく。
香菜(シャンツァイ)を刻みます。
飾りつけ用の葉を3皿分分けておくのを忘れないように。
(3) ジャガイモを適当な大きさに切って、フライパンで少しから煎りする。
水分を飛ばすためです。
わたしは金ザルに押しつけてつくっていたのですが、
『妄想日本料理』の中国人シェフは、まな板に置いたジャガイモを中華包丁の背で押しつぶしていました。
真似してみた。
あっという間にできます!!
いちばん速いマッシュポテトの作り方だと思います。
(4) 生クリームとシャンツァイを混ぜる。主菜がしっかりした味なので塩味はごく控えめに。
ニンニク、ショウガ、タマネギ、みじん切り。
豆鼓(トウチ)はやや細かく刻む。
マッシュルームは薄切り。
牛肉は一口大に。
春菊は、根元と葉を分けておいて、根元の方は縦割りに切る。
【3 春菊ご飯を作る】
フライパンに水を小さじ1杯弱入れて火をつける。
すぐに沸騰するので、まず春菊の根元を入れて蓋をする。
20秒ほどしたら、(当たり前ですが蓋を取って)葉を入れ、手早くフライ返しで全体をえいやっとひっくり返し、
再び蓋をして10秒たったら火を止める。そのままほったらかしておく。余熱でちゃんと火が通る。
ゆでるより、こうやって蒸し煮にする方が時間がかからないし、うま味が逃げないのでおいしい。
水気が多いな、と思ったら軽く絞って下さい。
ご飯が炊けたら、食べやすい大きさに刻んだ春菊と白ごまを混ぜ込む。
塩味はつけなくていいと思います。
【4 中国風ビーフストロガノフを作る】
(1) 鍋に油を熱し、ニンニクショウガで香りを移してから、マッシュルーム1パックを炒める。
そこにガラスープ、紹興酒、豆鼓(トウチ)、オイスターソース、醤油、塩を加えて、味を見る。
醤油は控え目がいいと思います。
(2) 牛肉とタマネギを入れて、黒胡椒をたっぷりと挽き、少し煮込む。
ほんとの中華の「肉野菜炒め」とか、ビーフ・ストロガノフとかとは違って、
このように牛肉とタマネギをあとから加えるところが工夫の一つ。
この料理の場合はそうした方がおいしいです。
水溶き片栗粉を加えてとろみをつけ、ネギ油(なければゴマ油)をかけ回します。
【5 仕上げ】
皿に春菊ご飯を盛り、上に中国風ビーフストロガノフをかけて、飾りの香菜(シャンツァイ)を載せる。
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