熊本は何十年かぶり。
観光もしたかったのですが時間の余裕がなく、
前日の夜、式に参列する別の教え子と熊本市内で待ち合わせて飲んだだけ。
「前川水軍」という居酒屋。
馬刺し3点盛りを頼んだら、赤身、バラととともに脂身が出てきた。
写真のように脂身100%の真っ白なやつです。
イタリアはフィレンツェっ子が大好きな「ラルド」という生ハムがあります。
脂身100%の真っ白なやつ。
これをパニーニにのっけてバーナーであぶってとろとろに溶けかけたのに黒オリーブのソースとかをかけてもらったがなかなかのものでした。
イタリアから数千キロ隔てた熊本の馬刺しの脂身、これと同じだなと思いました。
ネットで調べていた限りでは
「馬刺しは熊本の醤油で食べるのがうまい」と書いてあるものが複数あるのですが、
同じ九州の福岡出身のわたし、実は九州の甘い醤油が好きではない。
博多の魚はそれはそれは新鮮でおいしいのですが、九州の醤油がかかってるとダメ。
「九州のじゃない醤油にしてください」
と頼みます。
(だけれどキッコーマン系も苦手です。
わたしの好みは香川県の醤油)
「前川水軍」の馬刺しも、甘い醤油がついてきたらどうしようと危惧してましたが、
テーブルには熊本醤油とともにふつうの醤油も置いてあった。
ありがたい!
脂身、おいしかった。しつこくない。
その点はフィレンツェのラルドと同じ。
だけれどこの店で何より驚いたのは酒の出し方。
熊本に来たんだから焼酎だな、と思ってメニューを走り読みすると
ジョッキしかない。
でジョッキを頼もうとしてふと思いついて
「ひょっとしてこれ何かで割ってあります?」
と尋ねると、店員は「はい」。
「ストレートで飲みたいんだけど」
というと「できますよ」と即答。
で、来たのは。
ジョッキになみなみと注がれたストレートの焼酎。
ふつうグラスで出てくるでしょ?
うへーーーーっと思ったのですが、
教え子としゃべりながらいろいろ食べてるうちに全部飲んでしまった。
勘定を済ませる時に、
「焼酎のストレートがジョッキで出てきたのに驚きました」
と言うと、店員さんすました顔で
「ええ、うちは何でもジョッキなんです」。
さすが「水軍」の名に恥じない心意気。
海賊魂です。
教え子もわたしもホテルは式場に近い肥後大津(ひごおおづ)。
ほんとに小さな田舎の駅です。
Sligo店内 |
ホテル近くの「Sligo(スライゴー)」というイングリッシュ・パブを見つけて入りました。
ムール貝の浜蒸し |
田舎町なのに、意外にイングリッシュ。
遅い時間だけどそこそこ繁盛してます。
ムール貝の浜蒸しをつまみに
ボウモアのダブルと焼酎。
値段はもちろん高くない。いい店です。
これでようやくベロベロに。
ホテルで温泉に入って部屋で一服。あとは爆睡。
緑に囲まれた屋外の式場 |
披露宴にはジャズトリオがいて、
新婦のお父様がそれをバックに、娘を祝福するためにジャズの「When You Smile」をかっこよく歌った。
新郎新婦のスピーチも胸にしみるものでした。
同じテーブルの教え子たちとも久しぶりにいろんな話をした。
前菜 |
牛蒡とジャガイモのポタージュ |
地場野菜を使った前菜もおいしかったけれど、
「牛蒡とジャガイモのポタージュ」
が絶品でした。
いい式だった。
赤ら顔で空港に向かい帰京。
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