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2021年1月7日木曜日

『相棒 劇場版IV』と「幕開け」

タイトルの二つは互いに無関係です。

今晩テレ朝で放映された『相棒 劇場版IV』を改めて批評するわけではありません。
だけれどもやはりテンポがいい。
右京が動き回り、そして語る。
気持ちいい。

最後の犯人へのことばもたっぷり。
元旦に放映された「オマエニツミハ」の最後の場面で、
「もっとしゃべりたいのに」と言わんばかりの水谷豊の不満げな表情と対照的に、
演技している水谷豊が楽しんでいるのが伝わってくる。


もうひとつの話題の「幕開け」は、
前回の投稿の補足です。

元来は歌舞伎の用語の「幕開き」なのですが、ものごとの開始というより広い意味で使われるようになって「幕開け」という言い方が広まってしまいました。いくつかの国語辞典の見出しにもなっています。
(ことばの使い方辞典みたいなのでは、対になる語は「幕切れ」とされていますが、本来は「幕引き」じゃないかと思います。「幕開き」「幕引き」できちんと呼応する。)
昔、テレビで年配の歌舞伎役者が「幕開け」という言い方に苦言を呈して「誰が開けるんだよ?」と突っ込んでいましたが、
少なくとも歌舞伎の世界では「幕開け」とは言わない。
そうあちこちに書いてあるし、わたしもそう思っていました。

ところが。
わたしの聞き違いでなければ、前回投稿した歌舞伎『風の谷のナウシカ』のある幕前で、
口上で「・・・の幕開け」と言っていました。
えっ、歌舞伎でも「幕開け」って言うようになっちゃったの?

ことばは時代とともに変わる。
それはしようがないことだし、かならずしも悪いことではない。
だけれどもどこかでことばの伝統的なあり方に誇りをもって堅持する人たちがいるのはとても大事だと思います。
歌舞伎ってそういう人たちの世界ではなかったのか?

わたしの聞き間違いだったのでしょうか?


タイトルの二つはどちらも今年に入ってからの投稿の補足みたいなもの。
そういう意味ではまったく無関係ではないかな。

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