2015年9月24日木曜日

2015夏~初秋 穂高

8月から初秋まで穂高の山小屋にけっこう行っていました。
朝夕は涼しくて仕事や読書もはかどります。

来客は二組。

車で食べにでかけるのとわたしの手料理の半々くらいだったかな。



最初の来客のときには
イタリアン 「ラ・フェリチタ」で夕食。
山小屋から車で30分くらいかかるのですが、
近くに眺望のいい町営温泉もあります。

ここはちゃんとしたローマ料理を出します。

リーズナブルでおいしい。
大きな建物だけどいつも賑わっている。




よく行くそば屋「大梅」
今のところ安曇野のそば屋No.1です。

山小屋から徒歩15分なので、

一人のときは日本酒を飲むために、車じゃなく歩いて行く。
日置桜とお新香

店主は酒を飲まないそうですが、「日置桜純米」を置いてる。

酒好きの客が勧めてくれたそうですが、いいセレクションです。

日本酒を頼むと自動的にお新香のつまみがついてくる。

けっこうな量です。
「おまかせ」。そのときどきで
料理は変わります。




そばは麺もつゆも極上。
客と来たときには「おまかせ」というツマミを頼む。
9品の手間のかかった料理が盆に満載されてます。
一人でうっかり頼んだりすると食べきれません。

そばのあとにも自動的にサービスの煮物が出ますから、

日本酒とそばだけでけっこうお腹がふくれます。

ここのそば湯は薄くてサラサラしている。

濃いそば湯を出す店のそばは駄目なんだ、ということを
ここではじめて知りました。
トイレの花
トイレ洗面台脇の
ひまわり

それからここはトイレが好きです。
広くていつも季節の花が美しくいけてある。










旧盆前後はやはり人が多くてどこの店も入るのに苦労します。

「大梅」はおいしいのだけれど天ぷらがない。

ある日、天ざるが食べたくなって車でまわったのだけれど、
「あさかわ」は早い時間なのに臨時駐車場までいっぱいで入れない。

後述するふつうの味のそばや「双葉」もいっぱい。

「石松庵」は景色だけがとりえで割高だから行きたくない。



そばをあきらめてフレンチ「ボン・ヴィヴァン」に向かいました。

旧盆だから無理だろうなと思っていたら入れた!

やったー!!

「ボン・ヴィヴァン」
鹿肉のパテ
ランチの前菜は鹿肉のパテ。
これがすばらしかった。

野菜料理が一皿出たあとにメインの魚3種。

いつもどおりふつうにおいしい。





クリーム・ブリュレ




デザートは定番のクリームブリュレ。
ここのはおいしいです。
パリパリの表面をスプーンで割って食べる。

ちょっと贅沢な昼食でしたが満足。





二組目の来客とともに昼食を取ったのが穂高駅近くのそば屋「上條(かみじょう)
失敗だった。
混んでいる上に、手際が悪くて待たせすぎ。

テレビの「夏の安曇野の旅」みたいな番組があると必ず紹介される店です。

そば粉と水にこだわった店、ということになっている。
実際、こだわってるんだと思う。

だけど味はたいしたことない。
手前左が意味不明の水そば

そばの脇に「水そば」が添えてあって、
「ぜひこのままお召し上がり下さい」
と言う。

水にそばを入れただけ。

こだわりのそばと水なんだろうが、ちっともおいしくない。
意味がわからない。
つゆにつけて食いてーぜ!!
つゆもたいしたことないけど。

何よりも待たせすぎ。


以前、一度来たことがあって、観光シーズンじゃなかったので待たされなかった。

なので「ま、ふつうのそば屋だな」という印象だったんだけれど。
今回は混んでたので手際の悪さがはっきりわかりました。
来客一同、文句たらたら。


「ボン・ヴィヴァン」のそばにイタリアンができたんだよ、
と隣家の人が教えてくれたので、
「上條」の汚名挽回のために、夕食はそこをトライしました。

「ボン・ヴィヴァン」のほんとにすぐそば。
「Classico」

「Classico(クラシコ)と言います。
悪くない。

静かで落ち着いた店内。


わたしは3,500円のコースを頼みました。


車なので「エルダーベリーのシャンパン風」という

ノンアルコールを頼みました。
これがすばらしかった。
エルダーベリー(にわとこ)の独特の香りがふわりと立つ。
エルトン・ジョンの「エルダーベリーワイン」という歌が思わず頭に流れる。エルダーベリーワイン、飲んだことないんだけど。






前菜。器の選択がいい。

前菜と野菜料理はふつうにおいしい。
「ふつうに」というのは料理のレベルでの話。
ただ、東京の「ふつうにおいしい」店と違うのは野菜の質。
その分点数がぐっと上がります。


コーンポタージュは安曇野のおいしいトウモロコシを使っていて、
「ボン・ヴィヴァン」でも出すのですが、
わたしは「クラシコ」の方が好みです。
適度に粒を残していてトウモロコシが活きている。



わたしは出されたパンはすぐに食べないで、
麻薬のようなバター!

パスタソースや肉料理のソースをぬぐって食べるために取っておきます。

今回うっかりバターをつけて一口食べてしまった!

麻薬のような自家製発酵バターです。

あまりのおいしさにパスタが来る前に食べてしまってパンのお代わりをしてしまいました。


イカ墨のパスタはかなりおいしい。

イカ墨が新鮮で香りがいい。
ただしパスタの茹で方はわたしには固すぎる。
日本のイタリアンにありがちな「誤解されたアルデンテ」だと思います。
わたしの乏しい体験では、イタリアで固いパスタに出会ったことはない。
茹で上がりがかすかに芯のあるアルデンテで、ソースと絡めるうちにほどよい固さになる、というのが本来の「アルデンテ」の意味だと思うのですが。
イカ墨のパスタ。
写真で見ても固さがわかります。
メインの写真を撮り忘れてしまいました!
「子兎のトマトソース」。
これはほんとにおいしかった。
デザートのカシスのソルベ


大満足だったのですが、

安曇野としては値段がやや高いと思います。
上の「ラ・フェリチタ」の方が気軽だし、ざわざわした雰囲気が楽しい。
イベントとして訪れる店かな、と思います。
恋人と安曇野に旅行するならお勧めの店。
予約は絶対に必要です。





最後はちょっとした事件。

9月になってから、

隣家の人が「松の大木がお宅に倒れかかっている」と連絡をくれました。
すわ一大事。

週末に妻と様子を見にでかけました。


屋根に当たっていたら大ごとだし、

修理を頼むのも手間がかかります。

おそるおそる山小屋に近づくと。


屋根にはかかってなかった!


写真のように二階の外壁に寄りかかっていました。



とりあえず安心したのですが、

これを処理するのは一仕事です。



パワーをつけなくては、
と昼食を取りに。

観光シーズンのピークを過ぎたのでしょう、「双葉」にすんなり入れました。
パワーをつけるために馬刺しと天ざる。


山小屋に戻り、

切り落とす方向を慎重に見定めて梯子を立てました。
計算通りの位置にまっぷたつに落とすことができました。

30分くらいかかったかな。



建物に被害をださずにすんで一安心。





2015年9月23日水曜日

さよならとこんにちは——ルノーとエンジンブレーキ

先月、7年近く乗ったルノー・カングーとお別れしました。 

カングー
走行距離13万キロ近く。 
何の故障もないのですが、これだけ走るとトランスミッション、タイミングベルト、マフラーなどが経年劣化で秋の車検でかなりお金がかかる。 
経済状況などをかんがみて泣く泣く買い換えました。 


わたしの初代カングーは、フランスではパン屋さんとか花屋さんとかが使っている実用車です。 漫画『よつばと!』でジャンボという登場人物が乗っていた車です。

内装は鉄板むき出しだし、遮音材もたいして入っていないのでエンジンの音がガンガン響く。騒々しい。 

でも車重が軽いので速い。 
ゼロ発進は特に。
1××kmくらいでいちばん安定して走る。 
おかげで免停になりましたが。 

軽くてうるさくてガンガン走る。 
エンジンブレーキが強力に効くので下り坂や渋滞でほとんどブレーキを踏まなくていい。 
「体に近い」感覚がするすばらしい車でした。 

7月末に穂高に行ったときに 
これが最後だと思って思いっきり走りました。 
道路が空いていたのでアクセルを思いっきり踏む。 
道路に吸いつくように走る。 安定して何の不安もない。 
ああ、なんてすばらしい車なんだ、と思いました。 
お別れするのが悲しくて涙が出てきました。 



で、買い換えですが。

カングーの現行モデルは大型化・ラグジュアリー化していて、乗り心地は羽布団のように柔らかい。 だけれどもわたしには大きすぎて、何より速くない。 

いろいろ試乗してみて、
結局選んだのはルノーのキャプチャー。フランスだと「カプチュール」というんだと思う。 

デザインが気に入りました。 
直線がまったくないんです。 
曲線だけでできている。 
ブルーとアイボリーのツートンカラー。 

でも、決め手になったのは、ルノーならではのサスペンションの柔らかさとエンジンブレーキ。 




2ヶ月弱で、4000km超走ってみて思うのは。

快適でカングーより速いのだけれど、 
あらためて初代カングーがすばらしい車だったと思います。

カーブを曲がるときの「自分の体で曲がっている」というダイレクト感。 
道路のでこぼこだとか、雨がどれくらい路面にたまっているかとか、 
全部伝わってきた。 


キャプチャーは静かで快適で速くてすばらしいのだけれど、そのダイレクト感が不足している。 
車と自分の間に紙一枚はさまっている感じです。 


キャプチャーもフランス車らしく
ふんわり柔らかく、でも路面に張りつくように突っ走る。 
ハンドルから手を放してもいいくらいに直進安定性もある。 

楽ちん。 
これはこれですばらしいのかな。 
そして何より、
ルノー独特のエンジンブレーキはカングーと変わらない美点です。





車を運転する方、 
自分の前を走っている車がオートマかマニュアルか見分けられますか? 
とても大事なことだと思うのですが。 


マニュアルは当たり前ですが自分でギアをチェンジする。 
運転の仕方にもよりますが、ギア・チェンジでスピードを変化させることができるから
加速がいい。 

だけじゃなくて、 

減速がいい。 

こちらの方が大事です。 
エンジン・ブレーキを効かせられるから、フット・ブレーキを使う度合いが少ない。 


何が言いたいかというと、 
「前の車との車間距離をブレーキランプで測ってはいけない」 
ということなんです。 

わたしの車はオートマです。 
でもフランスのオートマはマニュアルにとても近い。 
アクセル・ペダルから足を離すとギアが下に落ちる。 
日本車の反対です。 

長い下り坂や渋滞の時、ほとんどフット・ブレーキを使わなくて済む。 
交差点でもブレーキペダルはまず触りません。エンジン・ブレーキで通り抜けます。 
街道の追い越し車線の流れに乗ったスピードから信号停車するとき、
一回チョンとブレーキ・ペダルに触るだけで、ギアが落ちてガッと減速します。 

要するに、ブレーキ・ランプがつかないあいだもスピードが落ちていく。 


通勤で1日70km以上走っていると、わたしのうしろで慌ててブレーキを踏んでいる車に毎日出会います。 
「1トン超の鉄のかたまりを時速数十キロで動かしているんだから、もっと責任感を持って運転に神経を集中しろ!!!」 「目で車間距離を測れ!」と一人で毒づいています。 


いろんな考え方があって、 
「スピードを落とすときにはブレーキ・ランプで後続車に知らせろ」と言う人がいる。 
それが後続車への親切だ、というわけですね。 

日本車ならそれでいいでしょうが、わたしの車でそんなことをしたらそれこそ急減速して後続車は急ブレーキを踏むことになる。 
減速・停車する目的ではない不必要なブレーキを踏むことができない構造なのです。 
これがフランス合理主義の好きな点なのですが。 

要するに、
ブレーキの考え方が日本車とぜんぜん違うのです。

そういう車のヴァラエティに鈍感な人がいて、 
腹を立ててあおってくることがある。 
高速道路の追い越し車線で遅い車をあおるのは正しいことだとわたしは思っています(その理由は今日はくだくだ書きません)。追い越し車線は追い越すためのものだからです。 

しかし、環八とかの幹線道路だと微妙です。右折するけっこう手前で右側車線に移動しておかないとあせっちゃう。 なので追い越すためではなく車線変更をしておく必要がある。

そういう車がいるのですから、わたしは当然ですが、環八などでは決してあおりません。右車線の流れに乗っていきます。 

ところが 。
上で書いたように、わたしの車がエンジン・ブレーキで減速するのに気づかず、急接近して慌ててブレーキを踏み、あろうことかそれに腹を立ててあおってくる後続車がときどきいるのです。 

そういうときはどうするか? 

相手が迫ってきたら、おもむろにアクセル・ペダルから足を離します。
ブレーキランプが光らずに減速するから、相手は驚いて当然距離をあけます。 
まあ、いくら鈍い奴でも3ブロックこれが続くと、うーーーんと車間距離を取ってくれますね。気の毒になるくらい。 
あるいは嫌がって走行車線に移るか。 

まず、追突はされません(30年間一度もありません)。 
わたしは車間距離をとっているので、追突されそうになると一気に加速します。 
加速はいいのです。ギア比が高いから。 


これはある意味で意地悪です。 
嫌わないでね。 

でも、目を敏感にして運転していないのがいけないんだよ、と思う。 
ブレーキランプが光るのを目安にするのではなく、
自分の目で前の車との距離を観察しろよ。 


この話をマニュアルの中古車に乗っている知人に話したら、 
その知人はうふふ、と笑って 

「わたしもそうしますよー。マニュアル車乗りの密かな楽しみですねー」 

と言っとりました。 



エンジンブレーキとは違いますが、
最近の高級乗用車は2ペダル・マニュアルが増えてます。 
オートマなんだけど、「スポーツ・モード」とかにすると、手元のスイッチでギアチェンジすることができる。運転が好きな人はそっちを使います。 
そうなるとマニュアルと同じでブレーキ・ランプがあまり光らないのです。 
そうやって走っている人けっこういますよ。 

つまり、ブレーキ・ランプが光らないで減速する車は
ルノーやマニュアル車だけではない。


ブレーキ・ランプの光り具合で前の車がマニュアルかオートマかを観察する。 
それに合わせて自分もブレーキを踏む、のではありませんよ。 
自分のブレーキは自分のペースで踏みます。 
安全のためにこの見分けは大事です。 

車種ごとにブレーキの動き方は違う。 
それが入り混じって走っているのが道路なんだ、という想像力を持って欲しいなと思います。 

2015年9月22日火曜日

吉祥寺のイタリアンいろいろ(続報)


「ヴァ・ベーネどうした?——吉祥寺のイタリアンいろいろ」で、
西荻窪寄りの店を探索してみたい、と書きましたが。

昨日も用事で吉祥寺に出たので、さっそく西荻寄りを探索してみました。
ということで吉祥寺イタリアンの続報です。


イタリアンじゃなくてスペイン・バルだけど、
「ふくろう」は何度か行ったことがあって好きです。
小さな店。

その近くに
「Talk Back(トークバック)という地中海料理の店があって、
割りに客が入っているので前から気になってはいました。

で、ランチを食べに入ってみた。


客でいっぱいです。
若い人が多い。

「豚肩肉のなんちゃら風トマトソース」のランチを頼みました。

「なんちゃら風」と書いたのは忘れてしまったからですが、
スペインの地方だったのはまちがいない。

で、グラスの赤ワインを頼みました。
混んでるせいか、主菜の豚肉が出てくる前に飲んでしまいました。
(わたしはのんびり食べるのが好きなので、よっぽど長時間待たされるのでないかぎり鷹揚にかまえてます)

ふと、「スペイン風なんだから辛口のシェリーといっしょに食べたいな」
と思いまして、グラスのシェリーがあるかどうか店員に尋ねました。

びっくりしたのは、
どうやらシェリーのことを知らなかったこと。

あせった様子で冷蔵庫をいろいろあさって、ようやく1本持ってきて
「これでいいでしょうか?」と。
幸いなことに甘口ではないフィーノという種類だったのでそれを頼みました。
きっと冷蔵庫の中には、マンサニージャとかアモンティリャードとかもあったと思うのですが見つけられなかったんだと思います。

誠実な態度でした。
ワインのグラスではないシェリー用のグラスで出してくれました。

でも、
「地中海料理」と歌うんだったら、
フロアーの店員さんにシェリーのことくらいちゃんと教えてよね。

料理はふつう。
悪くはないです。
カウンター席だったから厨房の様子が見えましたが、
手際もいい。

でもなんで行列ができるのかはわかりません。
パスタは絶対にたいしたことないと思う。
作ってるのを見てわかります。

でもデミグラソースのオムライスはおいしそうだったな。
何より、料理人がこれを作ってるとき楽しそうな様子だったし。
また来る機会があったらこれを頼んでみたいと思いました。
出してくれたフィーノがおいしかったことから想像すると、
夜はランチと違って本格的なのかもしれません。

しかしなんでまた「Talk Back」なんていう素っ頓狂な店名にしたんだろう?




追加。

サンロードから東急に向かうアーケードの2階に、
イタリアンとは言えない「洋食屋」なんだけど、「ダルジャン」という店がありました。

昭和の香りのする古びた店でしたが良心的。
何より、昨今のイタリアンのパスタはイタリア人が怒り出しそうなくらい量が少ないのに、ダルジャンはしっかり量があった。

ついに閉店したようです。
学生時代にリーズナブルな洋食をありがたいと思った店です。
「吉祥寺が変わってゆくな」(それはそれでいいことなんですが)
とあらためて思いました。





豚肉キクラゲ卵炒め


中華の定番です。
名前のとおり、
豚肉とキクラゲと卵のコンビネーションが絶妙。


オイスターソースをしっかり効かせたのを出す店もありますが、
わたしの好みは塩味でシンプルなあじわいのもの。
オイスターソースはごく控えめ。なくたっていい。

京急大森町駅近くの「三竜(みつりゅう)」や
吉祥寺の「旺旺(ワンワン)」が塩味系です。

乾燥キクラゲを戻しても十分おいしいのですが、
生キクラゲを使った方が断然おいしい
下の分量はいつものことですが厳密ではありません。
生キクラゲが手に入ったときはけっこうな量を入れます。
卵もお好みで4個でもいいと思います。
でも豚肉と青菜は多すぎない方がいいかな。



豚肉キクラゲ卵炒めの作り方


《材料》(3人分)
豚ロース細切れ     150gくらい
卵           3個
キクラゲ        適量(乾燥キクラゲの場合はぬるま湯でもどしておく)
タマネギ        1/2個
青菜(チンゲンサイ、小松菜など)   2~3本
にんにく、ショウガ   各1片

紹興酒         適量(大さじ2~3)
ガラスープ       適量
オイスターソース    適量
水溶き片栗粉      片栗粉大さじ1を水で溶いておく

塩           
サラダ油
葱油またはゴマ油
  ※葱油は、中温のサラダ油に白ネギの葉の部分、実山椒、ショウガのぶつ切りを入れて
  じっくり香りを移して漉したもの。



【下準備

1) 材料を切る。
生キクラゲ。こうやって
写真で見るとけっこう不気味。

豚肉、キクラゲ、タマネギ、青菜をザク切りにする。
ニンニク、ショウガは細かく。

2) ガラスープ、紹興酒、塩でソースを作っておく。なめてみてちょっと味が強いかな、というくらいでちょうど良い。
水溶き片栗粉も準備しておく。


【炒める】
1) 強火で熱した鍋にサラダ油を多めに入れ、溶いた卵を入れてがーーーっとかき混ぜ、火が通ったら取り出しておく。

2) 鍋に残った油で足りないようなら追加。
ニンニク、ショウガを入れて油に香りが移ったら豚肉を入れて紹興酒をかけまわす。
鍋からいい香りがフワッと立ちのぼるはず。

3) 豚肉に火が通ったら、
キクラゲ、タマネギ、青菜の順に入れて炒める。
キクラゲを入れるときに上述のソースをかけまわします。
青菜に火を通しすぎないように。

4) 卵を鍋に戻して水溶き片栗粉を加え、とろみがついてから二呼吸くらい待ってから、
葱油(またはゴマ油)と少量のオイスターソースをかけまわしてすぐに火を止め、なべをあおって全体を混ぜる。

これで完成。



2015年9月20日日曜日

ヴァ・ベーネ、どうした?——吉祥寺のイタリアンいろいろ



ほぼ毎週末吉祥寺に出ます。

毎週土曜日は午前から3時間体を動かして、

ぐったり疲れて飲みながら遅めのランチをとる。
ビールは苦手だし、日本酒をそろえた料理のおいしいそば屋に行き当たっていないので、
イタリアン(ワイン)か中華(紹興酒)が多くなります。


で、吉祥寺のイタリアンのお話です。



以前投稿したように

「かぼちゃのローズマリー風味のパスタ」は井の頭公園近くの「Va Bene (ヴァ・ベーネ)」ではじめて食べて自分でも作るようになった。

「ヴァ・ベーネ」は狭苦しいけど気楽でおいしい店、でした。

カウンター席で大将が手際よくパスタを作り、絶妙のタイミングで肉を焼いていくのを見るのが好きでした。
パスタの固さがほどよく、日本のイタリアンでときどき出くわすゴリゴリのアルデンテではなかった。
パン焼きと客対応のお姉さんも元気が良くて気持ちよかった。
前菜の野菜のドレッシングがアンチョビきつすぎるのが玉に瑕くらい。


しばらく足が遠のいていて先日行ってみたら。
スタッフが総入れ替えになってました。

メニューの構成はほとんど変わってない。

でも味は落ちた。

カウンター席から見ると料理人の腕の差が一目瞭然です。

手際が良くない。
だけじゃなくて、
パスタをソースと絡めるときにわたしから見ると常識外れのあることをしていた。

そして出てきたパスタは。

ああ、ゴリゴリの「誤解されたアルデンテ」!
ヴァ・ベーネよ、お前もか。
残念だけどお別れだな。

向かいの「プリミ・バチ」はお高級な店で、

味はわたしの好みではありません。
パスタはかつての「ヴァ・ベーネ」の方がおいしかった。

すぐ近くの「マザーズ」も味が落ちた。

野菜の質はいいのだけれど。
以前より空き待ちの行列が減った気がします。


この辺では「キャンティ・セテ」は
ふつうにおいしい。
わたしはやや薄暗い地下の席が好き。


ヴィッラ・マグノリア入口。
店は2階にあります。
その近くの「ヴィッラ・マグノリア」にはこの前はじめていきました。
悪くない。
写真のズッキーニとリコッタチーズ(だったと思う)のトマトソースはおいしかった。
静かで清潔で店員さんの感じもいい。
ちょっと値段が高めか。



北口だと「リストランテ・イマイ」は上品な味だけれど、創意とこれぞというパンチに欠ける。安くないし。


「リゴレット」は店員さんてきぱき、味はまあまあだけれど、

みんなでわいわい食べる店だと思います。一人のランチは向かない。

「ブーカ」は悪くなかったけれど狭い。

狭くてもかつての「ヴァ・ベーネ」みたいに料理にアッピールがあれば通うのだけれど。



「ザ・パッション」のベランダ。
これは平日の写真。週末は
通りが人でさんざめく。
で、今のところいちばん行くのが 「ザ・パッション」です。
以前も書きましたが気楽でおいしい。
パスタだけでなく、魚料理も肉料理もいろいろあります。
高くない。

昼のハイタイムには入れないこともありますが、
遅めのランチだとゆっくりできます。

わたしはグラスワイン(おいしい)を飲みながらランチをとります。
今の季節なら、料理の合間にベランダに出て、
駅から井の頭公園に向かういちばんにぎやかな通りを見下ろしながら、ワインとタバコでくつろぐ。


前菜
前菜はニンジンサラダとグリーンサラダが定番みたいで、それに季節ごとの二品が加わります。今日は大麦のサラダと「バターナッツかぼちゃ」(だったと思う。バターで炒めてるわけじゃなくてカボチャの品種名です)。


仔牛のラグーソース温玉添え
イワシのシチリア風トマトソース
パスタも定番とそのときどきのものから選べます。
定番の「仔牛のラグーソース温玉添え」はお勧め。

今日(もう昨日になってしまいましたが)は、
イワシのシチリア風トマトソース・パスタを選びました。
おいしい。



その時の気分でグラスワインをお代わりします。
2杯飲むと運動後の空きっ腹なのでさすがにまわる。


井の頭公園がすぐそばなので、酔い覚ましに池を一周して、
気が向いたら水生動物園に入ったりする。
池の向こう岸の氷屋は外の席でタバコが吸えるのでコーヒーを飲みながらくつろぐ。


あるいは駅の方に歩いて、タバコが吸える喫茶店に入る。
北口の「カフェ・ラ・ミル」はコーヒーがおいしいのですが、喫煙席が少ないので、
週末は入れないことが多い。


「エクセルシオール」も最近席が埋まっていることがあります。
ゆりあぺむぺる

確実に座れるのは南口の「ゆりあぺむぺる」。
わたしの学生時代からある昭和の香りのする喫茶店です。
味はさておき、いちばん熱いコーヒーを出すのは昔からずっと変わってません。
なんであんなに高温なんだろう。


昨日は井の頭公園コースでした。

酔いが覚めかけたところで、洋服を見て回る。
秋物が入ってきているので数軒の店で試着して情報をインプットしました。
(すぐには買わないことにしてます)

そんな感じのいつもの土曜日でした。



駅の西荻寄りにもいろんな店がありますが、

そちらはあまり探索してません。

今度はそちらのイタリアンをのぞいてみようかと思ってます。