めでたいことです。
でも、羽生君の演技を見ながら、
きゃりーぱみゅぱみゅの「もったいないから もったいないから」が頭に鳴り続けていました。
長い手脚。
秀でたジャンプの技量。
ああ、それなのに。
(1) 立ち姿が美しくない。
(2) 動きが単純で陰影に欠ける。
決めつけにならないように (2) をわたしなりに少し説明しますと。
ジャンプでもステップでも、ある形に向かって体全体が動く。
わたしが賛嘆してやまない高橋大輔君の場合、
首、肩、腕、腰、膝、足首が
それぞれ違う複雑な動き方をしていて、
それが意表を突く一つの全体を作っている、
とでも言えばいいんでしょうか。
羽生君の場合、
目指す形に向かって、体の各部分が同じ方向に向かって同じリズムで総動員されている感じがします。それが単調さだと思います。
ふつうの人間にはあり得ないスピードと技と同時に、
身体の形があえかな陰影を帯びて瞬時瞬時に姿を変えていく。
わたしにとってスケートの魅力はそれかな。
高橋大輔にはそれがある。
昔のスケーターだと、イギリスのジョン・カレー。
彼がインスブルック・オリンピックで金メダルを取ったときの演技は見ていないのですが、
その後プロに転向したあとの演技を何度か見て、
わたしはスケートのファンになりました。
羽生君、特に肩甲骨の動きが悪い。
でも、浅田真央だってびゅんびゅんジャンプを飛んでいた頃は
操り人形みたいな動きだったけど、
今回のグランプリ・ファイナルでは
腕が肩甲骨から波のように美しく動いていた。
時間と修練が必要なのでしょう。
羽生君、がんばってくれい。
もったいないぞ。
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