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アルゴス・ヘラ神殿上層と中層の石組み |
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アルゴス・ヘラ神殿全景。神殿の右側に 犠牲式が行われたと思われる祭壇跡がある。 |
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アルゴス・ヘラ神殿 |
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アルゴス・ヘラ神殿ストアの鳩の浮彫 |
大神ゼウスの妻ヘラは近くにあるカナトスの泉で毎年水浴をして乙女に戻ったと言われている。ヘラ神殿の上の丘に聖なる泉があって、そこから来ている泉の口がヘラ神殿にもあるが、その「聖なる泉」が神話の「カナトスの泉」かどうかはまだ確認していない。
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アルゴス・ヘラ神殿の泉(中央の穴)。背後の なだらかな丘に「聖なる泉」があった。 |
アルゴス・ヘラ神殿からコリントスへ。
ギリシア本土とペロポネソス半島をつなぐコリントス地峡の近くに位置するコリントスは、交通の要所として栄え、アテネ、スパルタと肩を並べる大都市国家だった。ローマ時代の歴史家ポリュビオスは、コリントスのアプロディテ神殿に1000人の神殿娼婦がいたと伝えるが、実際の話かどうか怪しいと言う説もある。港町には古今東西ありがちなことだがコリントスに(宗教的な売春ではない)花街が栄えていたのは確かだと思う。
そのアプロディテ神殿があったとされるアクロコリントスがコリントス遺跡の背後にそびえている。迫力ある岩山で、ビザンツ時代には要塞が築かれた。
コリントスのアポロン神殿は、ドーリス式神殿を代表するもの。アクロコリントスを背景にした雄渾な太い柱が見事。



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海中の橋 |
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だんだん上がってくる |
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完了 |
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こちらはコリントス 地峡の上から |
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前4世紀の城壁 |
この旅行で初めての本格的な雨と寒さに遭った。志願者だけが城壁と神殿を見学することにして残りは下の茶店の暖炉の前で待機。
テーバイとの国境警備のために築かれた城壁はかなりいい状態で保存されている。テーバイ側には、伝説のオイディプスが赤子の時に捨てられたキタイロンの山々が霧の中に霞んで見える。
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城壁から雨に煙るキタイロン山系を見る |
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ディオニュソス・エレウテレウス神殿跡 |
夕刻アテネに到着。ギリシアでの最後の晩餐となった。
2011年1月4日 アテネ考古学博物館見学→帰国の途に
ツアーの締めくくりにアテネ考古学博物館を午前中じっくりと見学。
紹介しきれないくらいの逸品ぞろい。アルカイック期のコレー(乙女)、クーロス(若者)像や、ブロンズのポセイドン(ゼウスだという説もある)像はやはりすばらしい。
ビザンツ帝国時代から現代まで含めてギリシアの奥深さを再確認できるプログラムの構成もすばらしかったが、参加者一同の旺盛な好奇心と柔軟な思考にも感銘を受けた。実り多い14日間でした。
ツアーの締めくくりにアテネ考古学博物館を午前中じっくりと見学。
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顔が美しいクーロス |
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花を持つコレー |
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ポセイドン像 |
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