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2014年4月14日月曜日

追悼:周富徳

周富徳が亡くなりました。

『すぐできるおいしい中華の家庭料理』(ブックマン社、1993)はよく使ってお世話になりました。
この本のとおりに作ると「町のふつうの中華料理屋さん」のおいしいレバニラ炒めがちゃんとできます。

テレビの花形だった頃「周富徳は町の大衆料理でほんとの高級料理は作れない」という内容の記事を何度か見かけたことがあります。実際の料理を食べたことがないし専門家ではないので正確な評価はできません。

それでもやはり、XO醤(エックスオージャン)と「エビのマヨネーズ炒め」を考案したのは功績じゃないかと思います。どちらもブランデーを使っているので、周さん、ブランデー好きだったのでしょう。そう言えば「ブランデー好き」ということばは死語になっていますね。周さんやそれより上の世代の「ちょいワルおやじ」はブランデー好きが多かった気がします。

「エビのマヨネーズ炒め」は近頃の中国料理店では珍しくないメニューだと思いますが、「エビとマヨネーズだけの味」という感じのものが多い。でも『すぐできるおいしい中華の家庭料理』に出ているレシピどおりに作ると、ブランデーの香り高い複雑な味になりました。周さんが作ったのを一度食べてみたかった。

それとこの人は手が早かった。
テレビで「エビのマヨネーズ炒め」を作るのを見てその猛スピードに唖然としました。
あの早業ももういちど見てみたい。



ひさしぶりに「エビのマヨネーズ炒め」を作りたくなりました。
ご冥福をお祈りします。

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