(ネタバレあり。注意)
SNSの奥底まで入ることで人がどのように変貌していくのか、
その入りこみ方が(すでにマスコミ等で指摘されていることですが)とても具体的でわかりやすいし、入りこんだ人がどう変わっていくのかもよく描かれていました。
弁護士・矢坂美月と浅井環奈の連続転落死事件のつながりは何なのか?
その謎解きもしっかりしている。
だが、二人の登場人物にリアリティがない。
次々と女性を食い物にして恐喝するカリスマシェフはあまりに紋切り型。
だから右京の彼への怒りが浮いてしまう。
そして転落死した矢坂美月。
あんなおぼこで弁護士が務まるんかい。
右京から見て異様なくらいに正確すぎる目撃通報をした通報者・飯島智子、
「パッとしない」、自己肯定が弱い人間の襞まで描かれていたと思う。
のだけれど。
彼女の家のまわりの廃棄物の山。
右京はそれに目をとめるし、智子自身も右京の目から廃棄物を隠そうとするのだが。
廃棄物の意味が曖昧なままだと思う。
右京が調べたように智子は夫と別居している。
それがいつからで、廃棄物はそれとどんな関係にあるのか。
そこが曖昧。
最後に。
今回はほぼ特命係だけで捜査と検挙が行われる。
伊丹刑事、どうした?
特命係を野放しにしておいていいんですか?
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