同じトスカーナのキアンティ・クラシコは多くの人が知ってると思いますが、ブルネッロはキアンティと同じサン・ジョヴェーゼという葡萄を主体にしたやや高級なワインです。
わたしの勤務先に五島瑳智子という先生がいた。
有名な方なのであらためて経歴は書きません。
とにかく偉い方でしたとだけ書いておきます。
看護学生の人間教育に心血を注ぎ続けました。
昨年8月に亡くなられたのですが、ぎりぎりまで点滴を打ちながら動き続けた。
五島先生の講義の一部をわたしが担当していて、
6月にその打ち合わせのために大学にいらした。
打ち合わせが終わったあとで雑談になってワインの話をしました。
「ブルネッロがおいしいのよね」とおっしゃった。
「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノですか。とてもおいしいですね」
とわたしが言うと、少女のようにパッと顔を輝かせて
「そう、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ。あれは好き」。
それが五島先生との最後の会話になりました。
あのとき、五島先生はもちろんワインを飲める体ではなかった。
それを思うと胸が痛みます。
亡くなったと聞いてブルネッロ・ディ・モンタルチーノを買いました。
通夜の夜に開けて飲み続けました。
そういう思い出深い赤です。
ラ・レッチャイア |
ヴァスコサセッティ。 うまいっ! |
が、ちょっと前にたまたま2本続けてブルネッロ・ディ・モンタルチーノを飲む機会があった。
1本は誕生日祝いに自分で買いました。
「ラ・レッチャイア」。
もう1本はある卒業生からのプレゼント。
「ヴァスコサセッティ」。
「ラ・レッチャイア」がかすんでしまうおいしさでした。
ありがとうっ!
話は飛ぶのですが、
昨日、とある方がわざわざわが家に挨拶に見えて、
大阪寿司「八竹(はちく)」の箱詰めをいただいた。
おいしい大阪寿司です。
「八竹」とシャトー・パラディの白 |
近所の姉に電話をかけていっしょに食べました。
あいにく日本酒を切らしてたので、
床下倉庫から南フランスの「シャトー・パラディ」という白を引っぱりだして開けました。
わたしは白をあまり飲みません。
だからそれほど自信はないのですが。
これはすばらしいと思いました。
独特の香りが口に広がるしっかりボディー。
瓶の説明では「アカシアのアロマ」とあります。
そもそもアカシアの香りがまったく経験がないので想像もつきません。
この独特の香りがそうなのでしょう。
酒屋の納品書が残ってたので見て仰天しました。
2000円弱。
信じられん!
で、今日は今日で同じ学部の高木廣文先生の退官記念パーティー。
この人も偉い方です。
が、わたしにとっては飲み仲間。
当人の希望で小規模で気の置けないパーティーでした。
フカヒレのスープ |
海老とアスパラガスの炒め物 |
海老とアスパラガスの炒め物がおいしかったな。
くつろいだ雰囲気なので、
昼間っからワインをバンバン飲んで、
赤ら顔で電車に乗りました。
締めの飛び子の炒飯 |
年度末で忙しい。
でも、こういう会は楽しくもある。
この何日か、飲んだり食べたり堪能しました。
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