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2016年3月20日日曜日

TOKIOのラーメン

忘れないうちに走り書きします。

「ザ! 鉄腕! DASH!!」は深夜時間帯の初回から見ている好きな番組です。
その中で「世界一のラーメンを作れるか?」はあまり好みではない企画でした。

高視聴率の番組なのであらためて書くまでもないかもしれませんが、
日本全国の最高の食材を使って世界一のラーメンを作るという企画。
城島君が太い竹に乗っかって縮れ麺を作る技を習得したりと、
相も変わらず体を張った TOKIO のがんばりがある。

だけれども。
テレビで見るラーメン通やこだわりのラーメン職人には正直言ってうんざりしてた。
ラーメン、好きではある。
でも「ラーメン道」みたいな語られ方には違和感があります。
たかがラーメンでしょ。
ラーメン好きってラーメン以外の食い物あまり知らないんじゃないの。
エネルギーの注ぎ方がなんか変。
それがわたしの印象です。

だから「世界一のラーメンを作れるか?」には距離を取ってました。

今日はその最終回。


ラーメンを極めた店主たちはこれまでも登場していて、
厳しいコメントをしてたのですが、
TOKIOのラーメンはついに「うまい」と認めてもらえる。

そうなのだが、
今日、前島司さんを見直しました。
いやもちろん、ラーメンのプロとしての凄みは伝わってきてた。
だけど上に書いたように、
わたしから見るととても狭いこだわりの世界にいる人だと思えました。
和食・フレンチ・イタリアン・中華の一流のプロと対等に渡り合えるのだろうか、
そもそもそういう人たちと渡り合う想像力があるのだろうか、
ラーメン以外見えてるんだろうか、
そんなことを思ってました。

今日、前島氏はTOKIOのラーメンを賞めたあとで、
「でもわれわれはしょせんプロなんですよ」
と言った。

TOKIOのラーメンが、ふつうのお客さんが求めるラーメンになっているかどうか、
そこが勝負所だ。
そういうことを言った。

そして前島氏が見ている客の姿がすごかった。
きちんと言語化している。
言語化している、ということは自分に距離をとって客観視できているということです。
この人はたいしたもんだ、と思いました。
「われわれはしょせんプロなんですよ」
こんなことを言えるプロってなかなかいないと思う。

「ふつうの人に食べさせろ」
前島氏の助言に従って、TOKIOラーメンが秘密裏にいろんな場所で供される。

結果は。
受け入れられます。ほんとうにおいしいラーメンをTOKIOは作った。

だけれども、最後のTOKIOのコメントがいい。
世界一のラーメンを作れたかもしれないけれど、原価から考えてこれを店で出すなら2,000円はする。
1,000円以下で出している世のラーメン屋さんがいかにすごいかがわかった、と。

いい企画だった、と今日はじめて思いました。
TOKIOの凄さと同時に前島司をはじめとするラーメン屋の凄さがわかった。
ラーメンが世界各地で人気を博していることが腑に落ちました。
(「こだわりのラーメン」をうたっているくせにまずいラーメン出す店もいっぱいありますけどね)


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