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2015年10月1日木曜日

ピトロッコリーのシングルモルト


スコットランドにピトロッコリーという小さな町(というより村)があります。
30年ほど前に家族とともに訪れました。

趣のある駅に着いたのは夕方。
冬のスコットランドなのでもう真っ暗でした。

B&Bは予約してあったのですが、
クリスマスシーズンの日曜日なので夕食が心配でした。

案の定、どの店も閉まっている。
だけれど一軒だけ開いてた。
なんとこんな小さな村にも中華があったのです!
世界のどこにでも出ていく中国人のたくましい商魂にこれほど感謝したことはありません。

外は身を切るような寒さでしたが、
たどり着いた風情のあるB&Bはしっかり暖房を入れてくれていて、
快適な眠りにつきました。



翌朝、まだ幼かった子供たちを連れて郊外を散歩。

スコットランドの美しい高原に巨大と言っていい黒っぽい牛が放牧されています。
恐怖を感じるくらい巨大。

その高原を走ってくる人がいて、わたしたちを見て立ち止まり、
「日本人ですか?」と聞いてきた。
なんと日本語で。
こんなところで日本語を話す人間に会うとは思いもしませんでした。
日本にいたことがあるそうで、現在(当時)も日本語を勉強しているそうです。

スコットランドの高原の美しさを満喫しました。




エドラダワーというシングルモルトのスコッチがあります。


カレドニア
「カレドニア」という限定品が軽快でとてもおいしかった。
わたしがこれまで飲んだシングルモルトの中でも最上位に入るくらい。
(今はもう手に入らないようです)


エドラダワー10年
最近、定番の「エドラダワー10年」を飲んでいるのですが、これはスタンダードなおいしさ。

で、箱の説明をなにげなく読んでいると。


なんと!
この小さな蒸留所は、あのピトロッコリーの高原にあるのです。


偶然の一致。


美しい風景と、肩肘張らないやわらかな味とがあらためて共通している、
そう感じました。

エドラダワー、いっそう好きになりました。

1 件のコメント:

  1. 幸せな再会に献盞、互いの熟成を祝ってまた一献──そんな宵(酔)を思い描きました。

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